旅先でカメラが落下っ!海外旅行保険のキャッシュレス・リペアサービスで請求してみた

記録帳

海外旅行保険でカメラのレンズ修理を依頼したよ(後編)

前回は、「海外旅行保険でカメラのレンズ修理を依頼したよ(前編) 」にて、トラブルに備えて海外旅行保険に加入したときの考え方などを中心に記録帳をまとめておりました。
 
【海外旅行保険・5つのリスク対策】加入するときに考えてみた!
中欧への旅行先でカメラを落下させたわがあるじ。帰国後、保険の請求をしてカメラのレンズを修理しております。今回、役立てた海外旅行保険の加入の仕方などをファイナンシャル・プランナーでもあるキノコ隊長に、”海外旅行に潜む5つのリスク対策”と”加入および選択のポイント”についてインタビューをする形で記録しております。
 
まぁ、前編については、正直なところ前置きが長過ぎという感じでして・・。今回が実際の保険請求の手続きなどをまとめたメインとなります。キャッシュレス・リペアサービスを通じてカメラのレンズが修理されて戻ってくるまでの流れを記録しております。同様なトラブルに遭遇してしまった方やこれから海外旅行保険に加入しようとお考えの方のお役にたててもらえるとうれしいです。
 
それでは、損保ジャパンの海外旅行保険”off”にて、キャッシュレス・リペアサービスで落下させ破損させたレンズが修理されて戻ってくるまでのお話のスタートです。
 
 

損保ジャパンの海外旅行保険”off”でキャッシュレス・リペアサービスに申し込んでみた

さて、ブダペストのカフェでカメラが落下し、レンズのマウントが壊れてしまったキノコ隊長です。旅行先では、オロオロしたものも海外旅行保険の携行品の補償に加入していたことも確認し、安堵しながら帰国です。
 
帰国後は、溜まっていた仕事の処理もありすぐに手続きをとる時間的余裕はありません。ただ、加入していた損保ジャパンの”off”では、インターネット経由で保険の請求ができます。そこで、合間をみてパソコンをパチパチしてカメラのレンズを修理してもらってます。
 
というわけで、ここからは実際に保険の請求をして、レンズが戻ってくるまでの記録を残していきます。よろしければ、もしものときの参考にしてもらえればと思います。
 

キャッシュレス・リペアサービスでの保険の請求

海外旅行保険と呼んでますけど、これは損害保険のひとつです。
 
一般的に、損害保険の請求をするときには、
パターン①自分で修繕などをして補償してもらう
パターン②保険会社の提携先などでサービス提供を受ける
パターン③もとに戻せないことを証明して補償してもらう
と、大きく3つあります。
 
今回加入していた損保ジャパンの”off”という保険商品には、キャッシュレス・リペアサービスなるものがあります。これは、修理などが必要となったとき、保険金を指定修理会社などに直接支払ってくれるサービスで、こちらが修理代金を立て替える必要がなくなるものです。
 
上記のパターンで云うところの②にあたります。
 
キノコ隊長のようなケースでは、①と②の二択にはなります。でも、毎度のごとく隊長は面倒くさがり。当然、①だとヨドバシとかカメラやさんに持ち込んで修理してもらい領収書などをつけて保険会社に請求・・。「あぁ~面倒くさい!」となるのがオチです。
 
そこで、今回は携行品のキャッシュレス・リペアサービスを使って修理をしてもらうことにしたのです。
 

インターネットでの請求の申込みと確認の電話、そして発送するまで

ホームページからの保険請求の申込み

つづいては、具体的な請求方法について確認をしてみましょう。
 
今回は、下記のアドレスから保険請求を行っておりますよ。
マイページのご案内 | 損保ジャパン
損保ジャパン公式ウェブサイト
 
①損保ジャパンのマイページからログイン
はじめに加入申込時に登録したIDなどをもとに損保ジャパンのマイページからログインをします。
ログインページ

ログインページ

 
②契約内容の確認
現在および過去の加入状況が確認できるので、携行品の補償の有無をチェックします。ログイン後、証券番号ができるのでそこから保険金額などの確認。今回は、夫婦で300,000円の携行品についての補償をつけています。
保険証券?

保険証券?

 
※注意、最大300,000円まで保障されますが、1点については100,000円までの補償になるのが一般的です。今回も、そのような契約になておりますよ。
 
④事故受付画面へ
つづいて、事故受付画面に移行していきます。
お問い合せ

お問い合せ

 
給付の受付はあまりしたくないのか、ちょっとわかりにくいところからの入力フォームからの作業になります。正直、下段までスクロールするのはちょっと面倒です。
 
⑤入力フォームへの入力
旅行期間や訪問先、事故が発生した場所、破損したものについての項目に入力をしていきます。
入力①

入力①証券番号ほか

 
入力②

入力②こちらの情報

 
入力③

入力③事故の状況など

 
入力④

入力④キャッシュレス・リペアサービス関連

 
今回はカメラの本体は、問題なく使用できていたこともありあまり入力するところもなかった感じです。
 
また、証拠写真的なものも必要ではないかと思い、現地で写真も持っていたのだけれど添付の必要などはありませんでした。
 
⑥フォームへの参考資料
また、記入の参考例も別ウィンドウで確認できるので、そちらを見ながら状況を入力するとスムーズだと思います。
 
記入例集もあります

記入例集もあります

 
⑦完了
入力した内容を確認して送信ボタンをポチ!です。
 
なんともあっさり終わります。
 

思いのほかすばやく電話での確認が入りましたよ

昼時に入力していたら、夕方には確認のための電話がはいりました。金曜日に入力していたので、週明けかなぁ~と思っていましたが、ちょっと早い対応でびっくりしてます。聞かれたりした内容は大きく5つの項目になります。以下は、それについてのものです。
 
①週明けに書類が発送されることの連絡
入力された内容に不備はないということで、梱包材と宅配業者(今回はゆうパック)の着払い伝票と書類が発送されることの案内をもらいます。
 
②キャッシュレス・リペアサービスの再度の周知
こちらは、サイトからのコピペです。
 
・破損したスーツケース・カメラ・ノートパソコンなどの修理~納品を代行!
・修理代金は損保ジャパン日本興亜から直接指定修理会社へお支払い!
・手続きかんたん。キャッシュレス!
携行品キャッシュレス・リペアサービス | 損保ジャパン 海外旅行保険
損保ジャパン海外旅行保険の携行品キャッシュレス・リペアサービスのご紹介。をご案内。
 
まぁまぁ、このような内容の説明をつらつらと聞きます。
 
③他社に重複しての保険請求はないかの確認
損害保険の基本的な考え方に、「実損てん補(実損填補)」と言うものがあります。ひと言で云えば、「ダメになったものをもとに戻す」ということです。したがって、基本的には使える状態に戻す費用以上には支払いはされません。
 
仮に、「カード付帯の海外旅行保険」と「追加で入った他社の保険」があったとします。そして、両者とも携行品の補償をつけたとしましょう。しかし、「実損てん補」以上のお金を受け取ることはできないことになっています。なので、2社に保険の請求したとしても、保険会社のあいだで負担の割合を決めて支払われることになります。
 
そんなわけで、二重に保険の請求をしているかどうかの確認を求められたというわけです。
 
まぁ、今回の修理費用は、おそらく10,000円くらいだとは思います。もし、カード付帯と併せて2つの海外旅行保険に請求したら、5,000円ずつ負担するためのやり取りをするのだろうけど・・。そのために自分も保険会社にも手間をかけるのは、ちょっと気が引けますかね・・。
 
④改めて住所の確認
自分で住所を間違って入力してないかの確認みたいなものですね。
 
⑤再度、申し込み内容の確認
修理はレンズだけでよいことをお伝えしつつ、レンズキャップについて詳しく聞かれました。これは、入力時に金額や型番などをいれていたので聞かれたのかと。ちなみに、今回紛失したのは、もともとの付属品だったので、そのことを伝えています。金額や型番はアマゾンで確認して入力してのものでした。
 
それ以外は問題がないとのことで、不明点がないかなど聞かれて終了です。
 
キノコ隊長
よろしくお願いしまーす。
 

書類の記入と業者への受け渡し

週明けの火曜日に書類等一式が届きましたよ。
最近は、クレジットカードのセンターが地方にあったりで、明細など東京じゃないところから届いたりすることが多いと思います。で、コチラの書類一式も、秋田から書類そのものは届きましたよ。
 
到着後は内容物を確認し、記入をして梱包をします。
ちなみに届いた書類は、以下の内容です。
届いた内容物

届いた内容物

 
そして、ここで配送先といいますか、修理してくれる業者が判明しましたよ。
今回の業者さんは日研テクノさん。
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カメラ・デジカメ・デジタルAV機器の修理を全国から受け付けている会社さんのようです。すみません、これまで存じ上げませんでした。
 
さて、2月某日、自宅への集荷の依頼日に郵便局の人が取りに来ました。あとは3~4週間で戻るとアナウンスされていましたので、その日を待ちます。
 

修理されたレンズが戻ってきて、喜び、そして考えさせられた・・

およそ1ヶ月でレンズが戻ってきましたよ

なんの音沙汰もなく、問い合わせなどもなく、発送の連絡もなく、そろそろかなぁ~と思っていたら、ほぼほぼ1ヶ月後にレンズが戻ってきます。
 
発送の連絡やメールなどもなく突然郵便局の人がやってきたのでちょっとびっくりしました。たまたま、通販で他のものが届くことになっていた日だったので、それが届いたものと思っておりましたよ。
 
到着した荷物はこんな感じで梱包されております。
こんな感じで梱包されてました

こんな感じで梱包されてました

 
きっちり梱包され、明細などもつき修理の過程などもわかるようになっております。
レンズと指示書

レンズと指示書

 
どうでも良いことだけど、指示書をみるLマウントという表記になってます。キノコ隊長のレンズは、オリンパスのペンシリーズのものですから、マイクロフォーサーズ(M4/3)です。いつからライカ用のレンズになったのか?などという疑問は持っていはいけない・・。
 
レンズキャップと指示書

レンズキャップと指示書

 
ちゃんとレンズキャップもついております。これにて一安心。そして、感謝です。
 
キノコ隊長
ありがとうございまーす。
 

うーん、レンズに黒いあいつが・・

ただ、もどってきたレンズを確認すると気になる点が・・。それはこの写真をご覧くださいまし。
よく見ると黒い点が・・

よく見ると黒い点が・・

 
レンズの中に黒いカスが見受けられます。 で、今回の修理時に混入したものなのかは不明です。単にこれまで気にしていなかっただけなのかもしれません。7~8年も使っていれば、この手のゴミがレンズ内に混入しないほうがおかしい気もします。
 
当然、この黒い点に焦点が合うことはないです。この状態で撮影したところで、写真の仕上がりなどに大きな影響がでないことは重々承知ノ介です。カメラとおつきあいは、これ数十年。写真に大きな影響はないことはわかっているんですよ。それでも、気分的なものというか、心理的な影響がありますよね・・。
 
ふつうには目立たない

ふつうには目立たない

 
内心、修理後に日研テクノさんもチェックしてるんだろうから、
「黒いゴミの付着も気になるでしょうよ!」
と言いたくはなります。
 

海外旅行保険は、損害保険のひとつですから・・

とはいえ、今回の修理は、損害保険を活用したものです。先にも述べましたが、損害保険は「実損てん補(填補)」という考えが基本です。あくまでも「ダメになったものをもとに戻すこと」というところまでが補償の範囲。今回の損害は、カメラを落下させて、レンズのマウント部分を破損し、レンズキャップを紛失したというものです。
 
したがって、今回補償されるのは、
・マウント部分を修復し実際に撮影できるところまで戻すこと
・紛失したレンズキャップと同じまたは代替品で失くした分を補填すること
というこの2点ということになります。
 
そんなわけで、保険会社さんは、ケアできる範囲で問題のないサービスを提供してくれているわけです。そして、日研テクノさんも同様に、依頼を受けた範囲でちゃんとサービス提供をしてくれいおります(まぁ、修理の過程でこの黒いゴミが入りこんだのであればはなしは別でしょうが・・)。
 
プクタロウ
ホコリも含めてケアしたければ、フルメンテに自分で出せということですよね。
キノコ隊長
誰も悪くわないのに、悪いのはカメラを落下させた自分・・。あぁ~、悩ましい・・。
 

今回のまとめ

くり返しになりますが、前編は海外旅行保険に入るときの考え方を中心にした内容に。後編は、海外旅行保険でカメラのレンズを修理したときの実際の記録を中心とした内容になっております。
 

キャッシュレス・リペアサービスについて

今回は、カメラのレンズを破損させたことによる補修をお願いしております。自分で修理に出し、改めて保険の請求をすると手間になります。そんなときは、キャッシュレス・リペアサービスというものがありますので、これらを活用すれば手間で修理が可能です。
 
ちなみに、対象になるのは、カメラやビデオカメラ、PC、ポータブル音楽機器などです。また、スーツケースなどもその対象になります。例えば、搭乗前に預けたスーツケースのコロコロが破損していたりしたらこのサービスが使えたりします。
 
また、サービスの名称が違いますが、キャッシュレス・メディカルサービスというものがあります。こちらは、旅先でケガや病気を発症させたときに、現地の指定病院にいくと病院から直接保険会社に請求が行くというサービスです。そんなワケで、保険のしおりやガイドブック、連絡先リスト、保険証券も旅のお供に忘れずに!
 
この手のサービスがあると、とても楽に保険請求ができたりします(修理先を探したりしなくて済みますし)。海外旅行保険を選ぶときの基準に、この手のサービスがあることを選択する際の要素に加えても良いかもしれません。
 

損害保険の原則は「実損てん補(填補)!」

海外旅行保険に限らず、損害保険は実損てん補(填補)というものが原則です。あくまでも被った損害をもとに戻すところまでが補償の範囲となります。もとに戻せない場合、同等のものとの代替品で新品になることもあるかもしれません。しかし、基本的には保険でなにか得する(儲かる?)ようなことはない仕組みになってます。
 
また、同様に、二重に損害保険をかけても、二箇所から満額給付されるわけではなく保険契約の範囲内で両者から調整されて給付・支給されることになります。あくまでも補償・補填してもらるものなので、給付してもらえて「助かった!」という部類にはいるものです。従って、二重に海外旅行保険や損害保険に加入して保険料をムダにしないように、生命保険や共済なども含めてふだんから整理しておくとちょっと幸せになれるかもしれません。
 

トラブルがあっても安心できるように!

今回の記録帳の発端は、中欧旅行中にカメラを落下させるというトラブルです。
詳細はこちら↓
トラベルはトラブル!たった1週間の海外ツアーでもおきる、あんなことこんなこと
トラベルの語源はトラブルとはよく云ったもので、トラブルをも楽しめてこそトラベルを満喫することなのかも。1週間もあれば一日一回はなにかしらのことが起こるもの。当然、大病や大事件・事故に巻き込まれたというのは論外ですけど。でも、本当に感謝のことばを伝えたいような人に出会えることもトラベルならではのできごとかもしれません。
 
たかだか1週間程度の旅行でも、毎日のようにちょっとしたトラブルが起こるものです。トラブル集の内容も実際は瑣末なものが多く、あらかじめ準備していたりすれば問題にもならないことも多いはず。ただ、「事前の一策、事後の百策」ではありませんが、海外旅行保険も欠かせない一策かもしれませんね。
 
確率的に高そうなカメラやPCのトラブルなどは、比較的簡単な手続きで修繕などできます。そんなことも踏まえて、旅行の前の一助にしてもらえれば幸いです。まぁ、レンズマウントが逝かれるトラブルも他の方の役に立つためのものだったのだと納得しておきましょう。
 
プクタロウ
それではみなさまよき旅を!
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