週末の朝食は、自家製天然酵母でパンケーキを焼いてみよう(2)

記録帳
前回、ムダに4000字も使った長い記録帳をつくってしまったプクタロウです。
 
 
一週間がかりでつくるホットケーキというか、パンケーキですから・・
そのぶん長大な文章になってしまいました・・
 
というこで前回のつづき、
週末の朝食は、自家製天然酵母でパンケーキを焼いてみよう(2)
です。

ぷりっ!もちっ!とした自家製天然酵母のパンケーキづくり

「天然酵母でパンケーキを焼く」のおさらい

前回、天然酵母でパンケーキを焼くお話をしております。
 
天然酵母でパンを焼く工程は基本的に3つということで、
(1)液種づくり
(2)元種づくり
(3)パンまたはパンケーキづくり
ということお伝えしております。
 
その中でも、(1)と(2)を中心に話をすすめております。
 
液種から元種づくりまではコチラから↓
週末の朝食は、自家製天然酵母でパンケーキを焼いてみよう(1)
週末の朝食は、自家製天然酵母でパンケーキを焼いてみよう(1)
天然酵母でのパンづくりは基本3つの工程です。(1)液種づくり(2)元種づくり(3)パンづくりです。今回は(1)(2)をみます。発酵の具合にもよりますが、「ぷくっもちっ!」とした仕上がりになります。ホットケーキミックスほどのふわふわ感はありませんが、口のなかに広がるフルーティーな香りは、それでは再現できない味わいですよ。
 
液種は、くだもののヘタや芯、皮に潜む天然酵母を抽出して育てたジュース(発酵エキス?)のようなものです。
 
液種は、天然酵母を水に浸して培養し、酵母エキスを抽出する作業と捉えればよいでしょう。
 
液種だけでも、パン作りはできます。
ただし、それでは発酵不足が原因でふくらみが不安定だったりするのです。
そこで、液種と小麦粉とまぜて安定させるものが元種になります。
 
前回までは、その元種づくりまでお伝えしております。
 
今回は、「そうだ、目覚めたらパンケーキを焼いてみよう!」編です。 

 準備するものを確認してみよう!

そろえるものについて

前回につづき、準備するものはそれほど多くありません。
そして、今回は食材が中心です。
だいたいお宅にあるものもでこと足りるはずです。
 
プクタロウ
四十路のおじさんが家にあるもので作れるくらい簡単ですよ・・
 

基本的にそろえるもの

・小麦粉(地粉)200g
・元種100g
・卵1個
・水または牛乳50g
・スキムミルク20g
・砂糖20g
・塩2g
※牛乳のときには無理にスキムミルクをつかう必要はなし
プクタロウ
二人分の目安ですよ

ホントはかなりアバウト

さて、実はキノコ隊長ってば、かなりアバウトな性格をしています。
なので、先に記したような正確な数字で焼いたりなんかしていません。
 
正直、それぞれに「くらい」という言葉がついてもおかしくない・・
 
見た感じで、水または牛乳が小麦粉(地粉)にたいして少なく思うかもしれません。
元種があるていど水分がありますので、問題にするほどはないです。
もし、水分が足りないと感じるようであれば、水や牛乳を足していただいて構いません。
 
ただ、残っているようであれば、液種で調整してみるのもありです。
そのほうが、食べるときに口に広がる風味がまますみたいですよ。

そうだ、目覚めたらパンケーキを焼いてみよう!

まずは、寝るまえにまぜまぜしましょう!

ここからの工程は、非常にかんたんです・・
 
ひと言でいうと、「混ぜて寝てから焼く」です。
 
ということで、前段でお伝えした食材をボールにいれて混ぜていきます。
 
①ボールに小麦粉と元種を投入(目安は2人分で300g)
小麦粉と元種で合わせて300g

小麦粉と元種で合わせて300g

 
②たまごとスキムミルク、砂糖を加えます
たまご投入

たまご投入

 
③液種または牛乳を50gを加えて混ぜていきます
液種(または牛乳)はおおめに準備

液種(または牛乳)はおおめに準備

※このときのポイントは、硬さを調整するためにおおめに用意すること。
 
④実際にまぜていきましょう
まぜまぜしましょう

まぜまぜしましょう

 
⑤様子をみて液種を加えて調整
液種を加えて調整

液種を加えて調整

※元種の水分もあるので、微調整をしながら目安の硬さまでまぜていく
 
⑥混ぜあがりの目安は、自然薯やとろろ芋をすり下ろしたくらいの硬さをイメージしてください。
自然薯やとろろ芋くらいが目安

自然薯やとろろ芋くらいが目安

よくあるホットケーキミックスやお好み焼きの生地くらいの硬さだとゆるいです。
 
まぜ終えたら、ラップしてひと晩おいておきます。
 
その時の気温にもよりますが、暑いようであれば冷蔵庫で生地を寝かせてください。
肌寒さを感じるようであれば、室内で常温でも問題ありません。
ふくらし粉を使ったりしているわけではないので、発酵させるための時間が必要になります。
 
常温での発酵であれば、4時間もあれば十分なのかもしれません。
ひと晩おいておくとなると、6~7時間おいておくことになります。
(その人の生活習慣にもよるでしょうが・・)
もし、睡眠が長めの人なのであれば、冷蔵庫で生地を寝かせたほうがよいかもしれませんね。
あんまり寝かしするぎると酸味がでることも多いようですから。
 
ちなみに、冷蔵庫で寝かせて発酵させるのを「オーバーナイト発酵法」といいます。
パン屋さんなんかが、冷蔵庫でひと晩ねかせた生地で翌日つかったりするそれです。
 
とりあえず、まぜまぜし終えたら、翌朝のパンケーキにワクワクしながら良い夢をみてください。 

ワクワクしながら目覚めましょう!

さぁ、いよいよ週末の朝を迎えました。
まずは、顔を洗ってさっぱりしてから焼きにはいりましょう。
 
ひと晩ねかせた生地

ひと晩ねかせた生地

生地をひと晩ねかせると、だまとは違う感じで気泡が見えると思います。
いちおう、ふくらむ努力をしてくれている証拠ですかね。
 
では早速やいていきましょう。
 

(パンケーキ4枚分の焼き方)

①フライパンを中火にかけ薄く油をひく
②中火から弱火にいったんおとす
③おたま1~2の生地をフライパンに流し込む
フライパンに流し込む

フライパンに流し込む

 
④おたま1~2くらいで1枚分にします
⑤中火と弱火のあいだくらいに温度をあげる
片面を2~3分やきます

片面を2~3分やきます

 
⑥⑤で2~3分、ヒックリ返してさらに2分焼く
はじめは火が強すぎたか・・

はじめは火が強すぎたか・・

⑦これでだいたい4枚くらい焼けて焼き方は終了
⑧お皿にもってジャムやバター、シロップを添えて完成
いただきます

いただきます

この日は、バターと黒蜜をかけてます。
 
プクタロウ
携帯で慌てって撮ったので、アングルとか悪い・・
 

おいしくいただきましょう!

口のなかの風味がステキ!

さて、今回のパンケーキです。
繰り返しになりますが、イーストを使ったときのふわふわ感はないです。
当然、ホットケーキミックスのような甘みもあまりありません。
 
どちらかといえば、弾力があり「ぷりっ!もちっ!」とした感じに仕上がります。
これは、天然酵母パンをお店で買ったも似た感じはあるかもしれません。
また、甘みも強くないですから、素朴かな感じがすると思います。
甘いものが好きなら砂糖で調節するしかないかもしれません。
 
ちょっとピンぼけ気味ですが・・

ちょっとピンぼけ気味ですが・・

 
ただ、なによりも楽しめるのがほおばったときのフルーティーな香りです。
ふつうにホットケーキミックスを食べたら味わえない楽しみのようです。
食べたときの口のなかに広がる香りは、週末の朝から幸せ気分に誘うようです。
 
プクタロウ
まぁ、一週間も前から仕込んでんだから・・
 

のこりの液種と元種は・・

前回つくった元種と液種についてです。
元種は100gほど残っているはずです。
液種についても100g分は残っているものと思います。
 
これらは、糖分を加えたりしながら継ぎ足し継ぎ足しで2週間から1ヶ月もちます。
ただ、2週間もすると酸味が強くなったりします。
なので、2週間で使いきるつもりでいたほうがよいです。
その時のコツですが、発酵を抑えるために塩をひとつまみ投入するとよいです。
 
そのようにして翌週まで活かした元種と液種を再度パンケーキでもよいです。
また、バリエーションを広げてパネトーネやちぎりパン、カンパーニュなどでもよいです。
 
ビンとフルーツと水、小麦粉があれば、あとは時間を味方につけて発酵させればあなたもパン職人デビューです!
 
どこにでもいる四十路のおっさんでもできることですから、あなたも十分できますよ。
 
今回は、パンケーキでしたが、おりを見て自家製天然酵母のパンの記録帳も新たに作りたいものです。
 
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